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一番良かったのは、古川薫の「高杉晋作 わが風雲の詩」(文春文庫)。

高杉の日記などを駆使して、彼の内面の"孤独"に迫っています。さすが同郷の長州人だけあります。
たいていの高杉の小説は、彼の外面的な豪傑振りばかりを描き、彼が詩人らしい繊細でコンプレックスの多い精神であったことを書こうとしていません。
この小説で、ようやく高杉晋作という人物をつかんだ!と思いました。

後は池宮彰一郎の「高杉晋作」(おもしろきこともなき世をおもしろく。)でしょうか。
いい文章でよくまとまっていると思います。目新しいことはありませんが。
残念ながら、この両作品とも絶版です。

失礼ながら、司馬遼太郎の「世に棲む日日」(文春文庫)はダメですね。
同じ長州人の歴史学者・奈良本辰也にも「よくない」と言われ、私も二度読みましたが、さっぱり......。
常識人である司馬は、破天荒な行動をする高杉と言う人物をそれほど好きじゃない、と言うのが文章間に透けて見えてきます。
司馬は吉田松陰を書きたかった。後半の高杉晋作編は、その単なるおまけです。
まあ、一番手に入りやすい本ですけど。

ドラマではまず、NHK大河ドラマの「花神」。
大村益次郎が主人公のドラマですけど、中村雅俊演じる高杉晋作に注目が集まり、女性ファンは「中村雅俊の高杉じゃなきゃいや!」と言われたほどでした

それと、日テレ年末時代スペシャル「奇兵隊」。
高杉・大村・桂の三人を主人公にした歴史大作。高杉には松平健が扮しました。
やさしすぎて余り高杉らしくないけど、一応主人公なので。

変わったところでは、映画「RONIN 坂本龍馬」。
なんと高杉には、パーマのまんまで吉田拓郎が扮しています。
ひまわり畑で、「ガッ!」と血を吐くシーンが印象的。

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